PROJECT

第1回松本家展 -現在地-

2021年8月、松本家計画が企画する最初の展示会として、『第1回松本家展 ―現在地―』を開催しました。

松本家は福島県双葉郡葛尾村の北端にある一軒家です。 第二次世界大戦中に一家が移住して以来、代々松本家の人々が暮らしてきました。 2011年福島第一原発事故により葛尾村全域が帰宅困難地域に指定されたことに伴い、松本家一家も村外移住を余儀なくされます。 2021年現在、松本家の避難指示は解除されましたが葛尾村を離れた一家の人々はその家にはもう住んではいません。 そして、家の前を通る道はいまだ帰宅困難地域を隔てるバリケードで塞がれています。

一方で、松本家に時折新たな訪問者が顔を出すようになりました。 全国各地から葛尾村を訪れる若者たちです。 松本家展では彼らがさまざまな方法で記録した松本家を展示します。 文章で、写真で、模型で、ゲームで記録された松本家は事実の記録であることを超えて作者の心情や理想が投影された個人的な記録であり、松本家にまつわる物語のようだと言えます。 それゆえ、ここから始まる一連の展示会や、それをも含めた松本家を舞台とした全ての活動(松本家計画)の主題を「記録する、物語る。」としました。 特別有名でないことでも、必ずしもこれから発展していくのではないことでも、記録し、物語ることそれ自体に何かしらの意味があるのではないか、なにか救いになることもあるのではないかとの思いで松本家計画は進められています。

第1回展示では、特に松本家の現在地に焦点を当てました。松本家を取り巻く現在の状況を明らかにするとともに、始まったばかりの松本家計画の現在地も示しています。 展示作品はWebサイト「松本家通信」内にアーカイブされており、下の画像をクリックするとガイドに移動します。